ペットホテルはどういう施設?ペットシッターとの違いについても解説

仕事の都合でどうしても家を空けなければいけない……。そんな時、ペットをお留守番させてしまうと、万が一怪我や病気になっても誰も助けてくれません。何かあった時にすぐに対応できる、ちゃんとお世話してくれる人が欲しいですよね。

今回はそんな飼い主のために、ペットホテルについてお話します。

目次

1ペットホテルとは

ペットホテルは名前だけは知っていても、利用した事はないという人も多いです。まずはペットホテルはどういった場所なのか、料金はどれくらいなのかなどの基本的な事について見ていきましょう

1,1数時間~数日利用できるペット専用の宿泊施設

ペットホテルはその名の通り、ペットを預かってくれる専用の宿泊施設です。主に長期間の買い物や旅行などの外出の際、ペットを連れていけない時に利用します。

詳しい事は後述しますが、ペットホテル専門の施設や動物病院などの施設にペットホテルが併設されている事もあります。基本的には犬や猫しか利用できませんが、施設によっては小動物を預かってくれる所もあるため、ウサギやハムスターを飼っている人でも安心です。

1,2料金はどれくらい?

ペットホテルを利用したいなら、真っ先に気になるであろう料金。ペットホテルは『宿泊』以外にも、営業時間中に預けられる『一時預かり』というプランがある事が多く、当然その場合は値段が安くなります。

ホテルによって料金は変わってくるため一概には言えませんが、宿泊の場合は4000円〜8000円、一時預かりの場合は1000円〜3000円程度が目安です。両プラン共に大型になるほど料金が高くなり、預かりプランの場合はそれ以外にも何時間預けるかによって料金が変わります。

あくまで目安と考え、実際に利用する際は必ずホームページや予約サイトで料金を確認しましょう。

1,3ペットホテルの種類

ペットホテルには、ペットホテル専門の運営や他の施設にホテルが併設されているなど様々な種類があります。単純に泊めるだけなら専門の場所が良いですが、他の目的やサービスを求めるならそれぞれの特徴を覚えた方がいいでしょう。

・ペットホテル専門の運営

ペットホテルのためだけにある施設なため単純な質、サービスが高いです。

・動物病院に併設してるペットホテル

ペットホテルを運営している所の多くは、この動物病院に併設しているホテル。何かあった際に獣医師に診てもらえるのが最大のメリットですが、ゲージのみや深夜にスタッフがいない場所も多いです。

・お店に併設してるペットホテル

大きめのショッピングモールでは、買い物に集中できるようにとペットホテルを運営している店舗もあります。ただし、一時預かりのみやペットがあまり構ってもらえない事も。

・個人宅

ドッグトレーナーや動物介護士などの資格持ちの人が、個人宅でペットを預かるサービスをしている事があります。暖かみのあるサービスやお世話をしてくれる所も多いですが、ペットの数に制限があったり、料金が高めな場所が多いです。

2ペットホテルの選び方

ペットホテルと一口にいっても、『ゲージかフリーか』や『深夜にスタッフはいるのか』など様々な所が違います。自分やペットにとって、どこが一番合っているのか探してみましょう。

2,1深夜にスタッフがいるかどうか

ペットホテル専門の施設はともかく、何かに併設しているタイプのホテルの中には『ホテル専用のスタッフ』がいない事もあります。何かしらの持病を抱えているペットや、夜間の体調が心配な飼い主は避けた方が良いでしょう。24時間対応かどうかは、予約サイトやホームページに掲載している事が多いです。

2,2万が一怪我や病気になった場合の対応

普段は元気な子でも、ペットホテルという慣れない環境のせいで体調を崩してしまったり、落ち着きが無くて怪我をしてしまう事があります。動物病院に併設されているペットホテルなら、すぐに獣医師に診察してもらえます。もしそれ以外のペットホテルを利用したい場合は、予めどういった対応をしてくれるのか聞いておきましょう。

2,3ゲージなのか、フリーなのか

少し前までのペットホテルは部屋ごとに複数のゲージが置かれており、そこにペットが入るゲージタイプが主流でした。しかし、最近は個室でペットを放し飼いするホテルも増えてきており、じっとしている事が苦手な子も気軽にペットホテルを利用できるように。ただ、料金がゲージタイプと比べて高くなってしまう事が多いです。

2,4私物を持ち運べるかどうか

神経質な子やいつも同じフードしか食べない子の場合、慣れない環境や食べ慣れていないご飯で体調を崩してしまう事があります。また、寂しがりやな子は飼い主の匂いが付いた物がないと安心できないという事もあるでしょう。

そういった子を飼っているなら、フードや私物を持ち込んでもいいのか、予めペットホテルに確認しておくと良いですね。

2.5違法ホテルの見分け方

ペットホテルは動物愛護管理法により、動物取扱業の登録を受ける義務が課せられています。これはホームページなどで確認できると思いますので、必ず確認しておきましょう。

また、ペットホテルのほとんどが集団感染防止のために『ワクチン接種証明書』の提示をお願いしています。逆に言えば、証明書を見せなくてもいいというペットホテルは警戒した方がいいですね。

3ペットホテルとペットシッターの違い

ペットの面倒を一時的に見てもらうという意味では、ペットシッターも充分に候補に入るかと思います。いったいどちらがおすすめなのでしょうか。

ペットホテルの場合、『一日中面倒を見てもらえる』『何かあった時に対応してくれる』といったメリットがあります。半面、『環境の違いにより体調不良になる可能性がある』『他のペットから病気をうつされる可能性がある』といったデメリットがあります。

これに対してペットシッターは、『住み慣れた自宅でペットが安心できる』『自宅までシッターが来てくれる』といったメリットがあります。半面、『シッターがお世話できる時間が限られている』『自宅へ招く事への抵抗感を感じる』といったデメリットがあります。

どちらがいいというよりは、ペットの性格によって決めたほうが良いでしょう。

4一番は飼い主のそばにいること

ペットホテルはメリットも多い反面、『誰かに預ける』という事は、少なからず寂しい思いをさせてしまうという事でもあります。

お仕事の関係やペット立ち入り禁止の場所に用があるなどのやむを得ない場合はともかく、旅行などの趣味の場合はなるべくペットも一緒に行けるような場所を探してあげましょう。飼い主のそばが、一番ペットが安心できる場所です。

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