ペットの抜け毛対策と換毛期について

犬や猫、そしてウサギやハムスターなどの被毛を持つペットを飼う人に訪れる抜け毛問題。特に換毛期は少し油断するだけでも大量の毛が抜けて大惨事になりますよね。それに、ペット自身も抜け毛を飲み込んでしまって毛球症になるリスクが高くなる時期です。

今回は換毛期におけるペットの抜け毛対策についてお話していきます。

目次

1ペットの抜け毛について

ペットの抜け毛は何も換毛期だけではありません。ただ換毛期は普段とは比較にならないほど、大量に毛が抜けてくるのです。なぜこんなにも毛が抜けるのでしょうか。

ここではそんなペットの抜け毛に対する基本的な知識について見ていきます。

1,1抜け毛が出やすい種類

今現在ペットの抜け毛に困っている人はともかく、これからペットを飼いたいけど「抜け毛が多くて掃除が大変になるのはちょっと……」という人もいるかと思います。そこで、まずペットの抜け毛が出やすい種類や出にくい種類についてお話しましょう。

結論から言うと、『シングルコートかつ毛が短い品種』は抜け毛が出にくいです。シングルコートは上毛であるトップコートしか持たない品種の事で、反対に下毛であるアンダーコートもある品種をダブルコートと言います。

シングルコートは毛がダブルコートと比べて少ないのはもちろん、換毛期と呼べる時期がないのも特徴。これはアンダーコートは体温の調節が主な役割であるのに対して、トップコートは身体を衝撃やほこりから守るためにあるから。

それでもどうしても毛は抜けてしまうため、お掃除の手間をなるべく省きたいなら短毛種の子をおすすめします。

1,2換毛期の時期

毛が大量に抜ける換毛期ですが、本来は気温が高くなる『春先』と反対に低くなる『秋』に訪れます。この時期から体温調節のためにアンダーコートの量を増減させたり、それぞれの季節に適した毛に交換するわけですね。

しかし、室内飼いの場合は一年を通して寒暖差があまりない事や、日光に照らされる時間が少ない事から、換毛期の時期がズレてしまう事があります。つまり、暑いのに毛が多かったり、寒いのに毛が少なかったりしてしまうのです。

そうなると体温調節が上手くいかずに体調不良になってしまったり、病気にかかりやすくなってしまう事も。ただし、もし換毛期がズレたとしても、室内環境そのものが適切であればそうそう大事には至らないという意見もあります。

1,3毛玉を吐いてしまう

換毛期になると毛玉を吐く回数が増える事があります。抜ける毛が多いということは、飲み込んでしまう毛の量も多くなるわけですから。特に猫はグルーミングでも毛を飲んでしまうため、必然的に吐く回数も増えます。実は、本来は便と一緒に毛も排出されるのが理想であり、これはあまり良い状態とは言えません。

そもそも毛玉を吐くという行為自体、通る事になる胃や食道を傷つけてしまうのです。また、吐くだけならまだしも、毛球症という吐けないほど胃の中で毛玉が大きくなってしまうと更に危険。最悪の場合、腸閉塞を引き起こしてしまう可能性があります。もし毛玉を吐く回数が明らかに多い場合は動物病院で相談してみましょう。

また、毛球症は犬や猫だけでなく、ウサギなどの毛づくろいをする動物全般に起こり得る状態です。

2ペットの抜け毛対策

換毛期はブラッシングやシャンプーなど、こまめな対策が必要不可欠。夏はサマーカットを検討する人もいますよね。ここでは、それらについてより具体的に見ていきます。

2,1ブラッシングは毎日

換毛期はとにかく毎日のブラッシングが大切。想像以上に毛が抜けるため、少しでも放置したらあっという間に抜け毛が大量になります。

「床に落ちていない」と安心してはいけません。実は抜けた毛は床にはあまり落ちず、大半はペットの被毛にくっついています。ブラッシングをして抜けた毛を取り除かないと、くっついていた毛を飲み込んでしまうため、可能な限り毎日ブラッシングしてあげてください。

ブラッシングに使うブラシはペットに合わせた物を使用します。換毛期は手足の内側などの場所も毛が抜けるため、グローブ型のブラシもあると便利ですね。ブラッシングの際は力を入れずに抜ける毛だけを取り除くように心がけましょう。

2,2シャンプーは丁寧に

ブラッシングの後は、シャンプーで皮脂の汚れと一緒に残った毛を洗い流すとより効果的です。ブラッシングだけではすべての抜け毛を取り除くのは難しいですからね。ただ、あまりやり過ぎてしまうと、健康のために必要な皮脂まで流れて肌が荒れるため、多くても月2〜3回程度が望ましいです。

シャンプーする時はトップコートの毛をかき分け、しっかりアンダーコートと皮膚を濡らすのがコツ。皮膚をマッサージする気持ちで洗ってあげましょう。また、シャンプーは低刺激の物がおすすめです。

2,3夏はサマーカットも考える

夏はサマーカットを頼む飼い主も多いです。サマーカットは普段よりも更に短くカットするため、抜け毛対策はもちろん、毛が短いためブラッシングも楽に行えます。ペット自身も風が地肌に直接届くため、暑さにやられてしまう事も防げます。

ただし、サマーカットには2つほど注意点があります。まず一つはノミやマダニといった吸血昆虫の標的になりやすいこと。もう一つは被毛に守られていた繊細な皮膚が、紫外線や日光に当たりやすくなってしまうこと。サマーカットをした後は、いつも以上に周囲の環境に気を配る事が大切です。

もしサマーカットにしたい場合はすきバサミやバリカンを使うため、トリミングサロンでお願いする事をおすすめします。

3抜け毛の掃除方法

床に落ちた抜け毛は放置していると、周囲のほこりをかき集めながら塊になります。そのままにしておくとハウスダストの原因にもなりますし、何より不衛生です。また、抜け毛そのものや毛に付着しているフケはノミやダニにとってご馳走であり、繁殖の原因になります。

どう転んでも飼い主やペットにとって悪影響ですので、可能であれば毎日お掃除した方が良いでしょう。掃除する際は『絡まった毛を取る』という事を意識し、ほうきやコロコロクリーナーなどの道具を使うと効果的。

ただ、掃除機を使用する時だけ注意してください。ブラシ部分に毛が絡まり、故障の原因になります。掃除機を使う際は、ある程度の毛を最初に掃除してからにしましょう。

4換毛期はペットも飼い主も大変!

換毛期はペットにも飼い主にも一番大変な時期。被毛にくっついた毛はブラッシングして取り除かないといけませんし、床に落ちた毛もハウスダストにならないようにお掃除する必要があります。

ペットもアンダーコートを生え替わらせるのに体力を使います。それに、この期間中は摂取した栄養価によって毛の品質がモロに影響が出てしまいます。

換毛期はペットのためにも、いつも以上に良い食事とこまめなブラッシング、そしてお掃除を心がけましょう。

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