犬や猫も花粉症になるの?それぞれの症状や対策について

寒い冬を越えて、徐々に暖かさを感じる季節となりました。しかし、春は花粉の季節でもあり、花粉に対してアレルギーを持つ人には憂鬱ですよね。実は犬や猫も花粉症になる事があり、しっかり対策をしていないとくしゃみや皮膚の炎症など、様々な症状に襲われてしまいます。

今回はペットの花粉症の症状や対策についてお話していきます。

1犬や猫も花粉症になるの?

花粉症は人間だけの問題ではありません。ペットも花粉症になり、その症状に苦しめられる可能性があります。まずは花粉症になる理由と、人とペットの違う点について見ていきましょう。

1,1動物も花粉症になる

花粉症は人だけの症状だと思う人も結構いますが、実際には犬や猫のみならず、様々な動物が花粉症にかかる可能性を持っています。より具体的に言えば『免疫機能を有している動物』は、花粉症になることもあります。身近なものでいえば、動物園のサルが花粉症になったというニュースをよく耳にしますね。

そもそも花粉症とは、スギやブタクサといった植物の花粉がアレルゲンとなってアレルギー反応が起きている状態です。つまり、ハウスダストやダニの糞によって発症するアレルギー性鼻炎と同じ状態が花粉によって引き起こされているのです。

また、人によって症状の重さに差があるように、同じ種類の動物でも症状に違いがあります。

1,2人間と犬や猫の花粉症の違い

人の場合、花粉症の症状と聞いてどのような症状が思い浮かぶでしょうか。おそらく、ほとんどの人が鼻炎や目の痛みなど、『鼻』や『目』の症状が思い浮かぶと思います。しかし、実は花粉症の症状はそれだけではありません。

動物によっては、それ以外の場所に症状が現れることがあります。例えば、犬はくしゃみや鼻水といった呼吸器の症状が少ないかわりに、皮膚炎等の皮膚の症状が出やすい傾向にあります。逆に猫は、呼吸器の症状の方が多く出やすいです。

また、犬や猫に限らず、皮膚の症状が強い場合は『アトピー性皮膚炎』の可能性があります。アトピー性皮膚炎は花粉以外にも、ハウスダストやダニにも反応するため、室内環境や飼育の仕方に配慮する必要があります。

2犬や猫の主な花粉症の症状

前項で軽く触れた通り、犬や猫も花粉症にはなりますが、その症状は人とは少し異なります。具体的にどのような症状が出てくるのか、見ていきましょう。

2,1皮膚の炎症、痒み

前項でも解説したように、ペットの花粉症は皮膚の症状(アレルギー性皮膚炎)が見られます。特に犬は、この皮膚の炎症と強烈な痒みを発症することが多く、皮膚や耳の周辺が赤くなります。

症状自体も見ていて辛いものですが、何よりも危険なのは『ペットがそれを気にしてしまう』ということ。犬や猫が患部をなめたり、引っ掻いてしまい、その刺激から症状がより重くなったり、細菌が侵入して感染症を発症してしまう可能性があります。

そのため、こういった症状が出た際は治療だけでなく、ペットが患部を触れないようにするのも大切です。

2,2目ヤニや涙が出る

目の表面に花粉が付着したり、目に入ったりするとアレルギー反応を起こして目の周辺が赤くなり、目ヤニや涙がいつもより多くなります。いわゆる結膜炎を発症している状態であり、このまま放置してしまうと結膜が腫れてしまうため危険です。

2.3鼻水やくしゃみ

これらの症状は人でも多く見られるものですね。特に猫は鼻水、咳、くしゃみなどの呼吸器の症状が出やすい傾向にあります。また、気道が短くなる事で呼吸がしづらくなったり、呼吸困難に陥るほどの咳をする事もあり、この状態をアレルギー性気管支炎(猫喘息)と呼びます。

咳やくしゃみが異常に多い場合は飼い主も気づきやすいですが、鼻水しか出ていない場合は猫や犬がそれらを舐め取ってしまうため気づきにくいです。その場合は、鼻を気にしているかどうか、鼻を舐めていないかなどを判断基準にしましょう。

3犬や猫の花粉症対策

花粉が舞う季節になると、アレルギー持ちの人は花粉対策の眼鏡を着用するなどの対策をしますよね。犬や猫も、飼い主がしっかりと花粉症対策をしてあげなければいけません。

3,1花粉が舞う時間帯を避ける

花粉症持ちの人は経験があるかと思いますが、花粉症には症状が重い時と少しだけ軽い時があります。これは花粉は一日中舞っているわけではなく、一日の中で二度のピークがあるためです。

特に本州に多いスギやヒノキは早朝に花粉を飛ばすため、『午前中に一度目のピーク』が発生し、午後は少し落ち着きます。そして、気温が低くなる事で生まれる対流によって『夕方に二度目のピーク』が発生し、夜にまた落ち着きます。

この傾向を知ることで、散歩の時間を調節できるので、ぜひ覚えておきましょう。

また、ペットによってアレルギー反応を起こす花粉は異なります。大正製薬や協和キリンなどが、自社のホームページで花粉の種類や飛沫時期をまとめた『花粉カレンダー』を掲載しているため、これらを活用して自分のペットが反応する花粉がいつ発生するのかを事前に調べておくと対策が容易になります。

3,2犬は散歩後のケアを忘れずに

花粉が舞う時間帯を避けて犬の散歩をしたとしても、そこそこの量の花粉が体毛や衣服に付着します。そのまま家に入ると、花粉まで一緒に侵入してしまうため、玄関でブラッシングなどをして花粉を落としておくといいでしょう。ブラッシング以外でも、シャンプーや水で濡らしたタオルで身体を拭くのも効果的です。

もちろん、飼い主自身に付着した花粉を落とすのも忘れずに。

また、犬と一緒にドライブした時も要注意。花粉を落としてから車に入らないと、車内に花粉をばら撒いてしまいます。車用でも使えるポータブル空気清浄機を設置するのもおすすめです。

3,3ペット用の服を着せる

人が花粉症対策で眼鏡やマスクを着用するのと同じように、ペットも服を着せてあげる事で体毛に花粉が付着するのを防げます。散歩から帰る時も、玄関先で服を脱がせて花粉を落とすだけで良いため後処理が簡単なのもポイント。

特に静電気防止機能があるペットウェアは、花粉が付きづらいためおすすめです。

3,4家の中をこまめに掃除する

どれだけ花粉対策をしていても、やはり室内に花粉は侵入してきます。花粉が舞う季節は、いつもよりも念入りに掃除した方がいいでしょう。

また、箒などで掃いてしまうと花粉が舞い上がるため、掃除の方法も工夫する必要があります。ベッドや布製品にはコロコロで、フローリングなどの床にはモップで水拭きをするなどして、場所に合った掃除をしましょう。

4花粉症が辛いのはペットも一緒!

花粉症は外に出たくなくなるほど辛いものですが、それはペットにとっても同じです。寒い冬を乗り越えて、ようやく暖かくなってきた所で今度は花粉がやってくるわけですから。特に犬は散歩や犬用のイベントと時期が重なる事もあり、花粉症は避けられない問題でしょう。飼い主がしっかりとケアをして、花粉がなるべく皮膚に付着しないようにしてあげましょう。

また、花粉アレルギーは『種類』や『他にもアレルギーはあるか』などを調べる必要があります。今回お話したような症状が見られた際は、早めに動物病院で診察してもらいましょう。

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